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生活学校ではこんな取り組みをしています
 女性を中心に、身近な暮らしの中の問題を、学び、調べ、企業や行政と話し合い、ほかのグループとも協力し合いながら、実践活動のなかで解決し、生活や地域や社会のあり方を変えていく活動です。全国で、約1,000の生活学校が活躍しています。

休日当番医制度の確立
 休日や深夜の急病人のために、「休日当番医制度」が設けられています。これは生活学校と日本医師会の話し合いで作り出されたものです。家族が急病の時に病院探しで困った経験をもとに生活学校が、地元医師会と何度も話し合いました。その結果、医師会は、休日・夜間に輪番制で診療を受けることを約束してくれました。翌年、全国大会で、この問題が取り上げられ、参加した日本医師会との話し合いの結果、休日夜間診療制度が全国的に広がりました。

健康増進法のさきがけ
 嫌煙権という言葉もなかった昭和52年、生活学校がたばこの害に着目し、公共の場を禁煙にすることを訴えました。その一つが国鉄(現JR)。毎年、喫煙についての市民の意識調査をし、国鉄と話し合い、4年後、在来線に禁煙車両が導入されました。その後、駅待合室、特急、新幹線、病院へと広がり、健康増進法が施行されていきました。

包装容器の削減をはかる
 毎日の買い物から出てくる包装容器の多さが気になります。とくにトレー。生活学校では、スーパーなどのトレーの包装状況を調査し、必要ない野菜にまで使われていることが明らかになりました。結果を示して、スーパーや商店街と話し合いを続け、市内全店舗で、数十品目のトレー包装をやめる協定を結びました。今も話し合いを続け、ノートレーの品目は増えています。また、レジ袋でも、業界団体と話し合い、「ノーレジ袋デー」を設けたり、レジ袋の有料化に向けた活動を進めています。

生活学校の活動事例

生活学校の進め方

子育てサロンなどの子育て支援にも積極的に取り組んでいます。

公民館の年間行事にも生活学校の企画が採用されているところがあります。

リサイクルステーションを開設して、資源回収をしています。提案から運営まで生活学校が担ってきました。

年に1回メンバーのみんなが集まって全国フォーラムで課題解決のための研究討議をしています。

生活会議ではこんな取り組みをしています
 地域で起こるさまざまな問題を、住民同士、地域づくりグループ同士、行政や企業との話し合い、地域のまとめ役として実践活動を通じて解決することにより、快適で安全な住みよい地域社会を創っていく活動です。全国で、約1,200の生活会議が活躍しています。

365日、毎日が地域活動
 最初は「地域を元気にしよう」「住民同士が顔なじみなろう」と祭や運動会などを開いていました。その中で培われた連帯や人材をもとに広汎な活動が始まります。70人を超す地域のコミュニティヘルパーがお年寄りの見守りや支援を、子育て中のお母さんには交流の場の提供と悩みの相談活動を、熟年者には地域活動参加をすすめる教室を開催。さらに防犯、ゴミ問題、花いっぱいなど生活全般に関わる問題に取り組み、お年寄りから子どもまで生きがいを持ち安心して健やかに過ごせる地域づくりを進めています。この事務所では、毎日、朝から夜遅くまで集まりが開かれ、相談事や打ち合わせなどで鳴りっぱなしの電話に事務局員がてきぱきと応対しています。ここを訪れた人は「まるで役場のようにいろんな問題の取り組んでいるのですね」と感嘆の声を上げています。

防災と福祉を結びつけた地域づくり
 「自分たちの地域は自分たちで守る」を合い言葉に自治会が中心になって、福祉と防災を結びつけた活動を展開しています。大工さんは、お年よりの家の段差の解消をボランティアで請け負い、いざというときには、救出班になります。お医者さんや看護師さんは、日頃は訪問医療や訪問介護を、緊急時には、医療班になります。いざというときに寝たきりのお年寄りを「だれが」「どのように」避難、救出するか決めておこうと、夜用、昼用の救援システムを作成したり、できるだけ多くの人が体験できるように班単位での防災訓練を実施しています。

安全なコミュニティづくり集団・子育て支援活動
 生活学校・生活会議運動のほかにも、いま、大きな問題となっている防犯・防災に取り組む「安全なコミュニティづくり集団」や、子育て支援に取り組む「子育て支援活動」も進めています。

生活会議の活動事例

地域の点検をして問題箇所を洗い出します。

まちづくりは大人だけ? 子どもも巻き込んで自分たちのまちのことを考えます。

地域のシンボルを看板に。総出の作業でいい汗流したあとは・・・

男の料理教室も男性の地域活動参加へのきっかけのひとつ。