「ふるさとづくり'96」掲載
<集団の部>ふるさとづくり振興奨励賞

緑と花を生かしたまちづくり
京都府綾部市 花と緑のマイタウン綾部推進協議会
 市民の参加を通じ、緑と花を活かしたまちづくり活動を展開しているのは、花と緑のマイタウン綾部推進協議会(代表・渡辺スナオ、メンバー73団体)だ。同協議会は、身近なところで花づくりや緑化を進める「花と緑の地域づくり・事業所づくりモデル事業」の推進や公民館ごとの花いっぱい運動、さらに、みどり公社等の事業に協賛し、花と緑のまちづくりに取り組んでいる。最近、市内の通りやお店、事務所等に花や緑が目立つようになっている。


地域や事業所で花づくりの推進

 同協議会は、市自治会連合会や市連合婦人会、市老人クラブ連合会など市内73の団体・個人が参加して、豊かで明るいふるさと綾部を実現するために平成4年8月に市民運動の組織として結成された。同協議会が推進している事業の一つは、地域や事業所で自主的に花づくりを推進しているグループや団体を対象に一定額を補助する、「モデル推進事業」である。平成6年度までに15団体に補助をするとともに、これらの活動レポートを協議会だよりに掲載して全市民にPRしている。平成7年度も5団体が指定された。


公民館に四季の花が咲く

 また、市内12地区の公民館において花いっぱい運動を推進している。大型のプランターを設置し、おおむね四半期ごとに季節の花の苗を配布し、身近な公共施設を1年中花いっぱいにしようという事業である。さらに、平成7年度からは新規事業として、「’95あやべ花と緑の景観コンクール」を開催。花や緑で飾られた事業所や店舗、学校、公園などを広く募集もしているものである。
 同市では、(財)綾部市みどり公社主催のあやべ由良川花壇展が、ゴールデンウィークに開催されている。この事業に協賛し、手づくりの花壇コンクール、フラワーアレンジメント教室等を開惟。また、新しい歴史に向かって走ろう府民運動推進協議会にも加入して健康で豊かな人間関係に満ちたコミュニティの形成をめざし「健康ウォ−ク」や「大歩民デー」の催しを実施している。
 このように花と緑にあふれるまちづくりが、今後も市民の参加で力強く進められていくことであろう。