「ふるさとづくり2001」掲載
<企業の部>ふるさとづくり振興奨励賞

空きビン回収システム ローカルデポジット
京都府京都市 上京小売酒販組合(上酒近代経営推進グループ)
 上酒(かみしゅ)近代経営推進グループは、1972年に設立した京都市上京区、北区230軒のうち95軒の酒類小売店グループで、消費者や市民団体、清酒メーカー、行政機関とともに地域環境の保全や地球温暖化防止に努め、21世紀の社会づくりに貢献しようと、空きビン回収システムを立ち上げた。
 京都市では、山間部にあるゴミの埋め立て処理場が、10年間は余裕があるため、 ビン・缶・ペットボトルの3種類混合で収集していた。そのため市民の側も、ゴミ分別の習慣が薄れ、リユース(再利用化)によりエネルギーの無駄をなくし、地球温暖化防止に努める、といった意識が不足していた。


地域に密接した酒屋でデポジット制度導入

 そこで、昔からビン製品を販売、回収して地域社会と密接につながりを維持してきた酒屋グループとしては、空きビン商や清酒メーカーにも働き掛けて、空きビン回収・再利用化を積極的に進め、ゴミの減量化・地球環境の保全に寄与していくことにしたのである。空きビンの回収方法としては、1年かけて関係方面との検討・研究を行った結果、デポジット制度(返却された空きビンを現金で引き換える)の導入を決めた。
 導入にあたっては、インターネットのホームページに掲載し、冊子も作成して、上京小売酒販組合の組合員や京都酒販組合、空きビン商、清酒メーカーなどに配布した。
 実施に必要な参加店を募集する説明会には、47店が参加し登録した。また、空きビン商と京都や伏見の清酒メーカーにもデポジットについて説明し協力を要請した。参加店には、実施要領やポスター、リユースできる空きビン一覧表、空きビン取り扱い方法などを配布し、ホームページも更新した。
 デポジット制度による空きビン回収システムが市内一円の酒屋に広がれば、清酒メーカーやワイン、焼酎、洋酒の酒類業界から飲料メーカーにも波及は可能、とみている。
 21世紀は、消費後の後始末にも知恵を絞る文化の創造が不可欠となる。グループは、“21世紀の地球を守り、環境にやさしい町の酒屋”として、地域にこだわった活動を続けている。