「ふるさとづくり2001」掲載
<集団の部>ふるさとづくり振興奨励賞

手づくりイベントで島おこし
香川県丸亀市 さぬき広島フォーラム推進委員会
 さぬき広島町は、人口500余の小さな島。年1回、島が沈む程の人で賑う「トライアスロン」も13回を数える。
 住民有志は、島の活性化を目指し、平成4年3月「さぬき広島フォーラム推進委員会」(代表・白賀誠治さん、メンバー数・30人)を結成。わくわく市や魚まつり、月見宴の開催、自然食品ヒロニンダを特産品に、きれいな海と島を守るゴミ減量など島の活性化に励んでいる。
 同会は、過疎化が進む島の心配より、島の良い点を生かし、楽しく明るい島に、子どもたちが楽しみに帰る島にしようと活動を始めた。
 まず最初は、自分たちでできることを考え、毎月1回、地場産の野菜、食品、魚等を販売する「わくわく市」を開催、人気もあり8年間続いている。次に、平成5年から毎年5月、子どもの日の「魚まつり」で、子どもたちが参加する“魚のつくい取り”行事等が、NHKで報道され年々盛大で、今年は、島外から1000人余の親子が来島した。このまつりは、トライアスロンに次ぐ大きなイベントになり、島外の人々と交流しともに燃えつきる行事に、素晴らしさと誇りを感じ励んでいる。
 同5年から始めた9月の「月見の宴」は6、7回目と中国の方々との交流で、17弦琴とフルートの美しい演奏、広島町の女性たちによる大正琴の合奏もあり、国際交流ができた。


元気の秘訣、特産品ヒロニンダ(ニンニク卵)

 平成3年の調査で、主に1人暮らし宅を訪問。その時に出合った、元気な一老婦人は「自家製のニンニク卵を毎日食べているから元気」と秘訣を話し、是非作ってみてと言われた。これを契機に老婦人の指導で、納得する品ができた。国土庁主催の「'95アイランダ」が東京池袋で開かれ、市職員の応援で島の特産物ヒロニンダをPRし、大好評を得た。4年前から、上野駅でPRを続け多くの方に喜ばれ、その後ヒロニンダ入り飴も特産品になり、島民の夢は希望に膨らんでいる。
 生活面では、資源ゴミ収集も徹底、今年からゴミ減量と砂浜清掃に島全体で取り組んでいる。きれいな、素敵な、素晴らしい、さぬき広島にしようと頑張っている。