「ふるさとづくり2001」掲載
<集団の部>ふるさとづくり振興奨励賞

ふるさとに夢と希望を持って挑戦
和歌山県下津町 下津DHCクラブ
 平成2年5月、ふるさと創生事業の一環として地域づくりの人材育成を目指し、意欲のある町民を募集、海外派遣研修事業を開始(平成7年度まで継続)した。この第1回研修に参加した18人が「ふるさとに夢(DREAM)と希望(HOPE)を持って挑戦(CHALLENGE)する」をキャッチフレーズに、同年10月「下津DHCクラブ」(代表・瀬川禎彦さん、メンバー数・107人)を創設。政策提言や講演会などの全体活動に加え、ボランティア・国際交流・環境美化・広報などの部会を設けて活動を展開している。


広がりつつある活動内容

 平成5年、町内に必要な案内標識を点検調査した結果、町民や町を訪れる人々に必要な標識の場所は60か所にも及んだ。この状況を町に提出し、地域づくりの推進に役立てるよう提言した。これを受けて町は、平成7年、ロードサイン整備事業を計画、1200万円の予算で、案内標識を58か所に設置した。平成6年には、地域活性化センターの講師派遣事業が採択され「住民参加のまちづくり」をテーマに講演会も開催した。
 平成7年、8年は、ふれあい動物ランドを企画。ゴールデンウィークに、動物に親しむ機会の少ない子どもたちに直接ふれあえる場を提供、家族で楽しめるイベントを運営した。
 部会の国際交流活動は、外国語指導助手で来町の先生や留学生とその仲間に、町の歴史や文化を紹介したり、ホームステイなどで交流を続けている。平成10年7月のアジア子どもフェスティバルでは、マレーシアの子どもたちを迎え、サンセットパーティーを開催、同町の国際交流団体として定着している。
 ボランティア活動は、花づくりを中心に、紀伊国屋文左衛門の記念碑周辺等の清掃と花植え活動。環境美化では、環境ウォッチハイキング、ゴミ処理問題、賀茂川の水質、ダイオキシンや地球環境問題などの啓発活動。広報は、「下津DHCだより」を年2回発行、町全世帯に新聞折り込みで配布。また、リサイクルを考えるパネル展示やフリーマーケットなどを開く。
 今年は、クラブ10周年を迎え、記念講演の開催と記念誌発行を計画している。