「ふるさとづくり2001」掲載
<集団の部>ふるさとづくり振興奨励賞

女性の視点で街づくり
静岡県袋井市 レディースネット袋井
 人口6万未満の袋井市で「女性の視点で街づくり」をスローガンに、1.会員交流、2.働く女性の支援、3.子育て世代の支援、4.情報誌発行等の活動に取り組んでいるのが、平成7年発足の「レディースネット袋井」(代表・夏目智子さん、メンバー数・80人)である。個人の力は小さくてもネットワークを作ることで力は大きくなると広く市民に参加を呼び掛けている。
 会員交流では、積極的に市民に参加を呼び掛け交流と研鑽を重ねている。そのひとつ「地域を知るシリーズ・ぶらり袋井」は市内の史跡や文化財を訪ねるウォーキング。「国際交流シリ−ズ・ほんものを味わう」は、在日外国人と一緒に外国の料理をつくり、異食文化を体験し日本を見つめ直すイベントだ。さらに、学びや遊びの場に「郷土茶を利用した染色講座」「劇団を招いた公演」「講師の講演会」等を開催している。
 働く女性の支援では、パートのQ&A講座や仕事と育児の両立支援セミナーを行政とタイアップして実施。平成9年には、「ふくろいファミリーサポートセンター」設立の活動を展開、翌年設立後は、児童サポーターの養成、センター利用会員の登録を呼び掛ける広報活動に力を入れている。昨年からはセンター事業拡大を視野に、高齢者サポーター講座も開いている。


情報公開と発信にホームページ開設

 子育て世代への支援としては、「子育て情報誌・ひまわりキッズ!」を発行。これまで充分でなかった、子育てに役立つ情報、自分たちの欲しい「みんなが主役の子育て情報誌」の編集で、乳幼児を連れての取材や広告取りと苦労を重ねて8号(B5版、2000部)を発行した。編集員は素人だが、活動の体験は、イベントの企画運営や読者との交流が深まるなど、若い世代が街づくりの後継者に育つといった成果にもつながった。他に、会報「雪花菜(きらす)」の発行。さらに、袋井市の女性情報誌「こうさてん」を立ち上げ、編集に関わっている。平成10年、内外への情報公開と発信を目指しホームページを開設した。
 行政とのタイアップでは、「エンゼルプラン」策定に要望書を、「男女共同参画プラン」では提言を提出している。