「ふるさとづくり2000」掲載 |
<集団の部>ふるさとづくり振興奨励賞 |
遊びごころと夢ごころで住みよい地域に |
静岡県沼津市 夢倶楽部あしたか |
地区センターのグランドに、アスレチックやトーテムポールを設置、子どもの水遊び場をつくったり、鯉のぼりを泳がす等遊びごころと、夢ごころをキャッチフレーズに活動しているのが「夢倶楽部あしたか」(代表・大嶋繁幸さん、メンバー数25人)である。平成元年、県コミ推協主催の「コミュニティカレッジ」修了の5人が核になり発足した。同会は、住みよい愛鷹(あしたか)づくりの一翼を担い、新風を巻き起こし活動を推進している。 愛鷹コミ・活動組織の見直し ここ愛鷹地区は、昭和55年、地区センター(公民館)完成を機に、連合自治会と表裏一体の「愛鷹コミュニティ推進協議会」(以下「愛鷹コミ」)が誕生、祭りや福祉活動等幅広く展開、地域に定着した。反面、連合組織の欠点もあり、前年踏襲型やマンネリ化が進み役員任期の問題等も絡み、大きな課題に持ち上がってきた。同会も、これまで愛鷹コミの構成団体に認められ、活動の中核になったり、仕掛けやバックアップしてきた。しかし、愛鷹コミの活動には懸念を抱いていた。そんな時愛鷹コミ会長が、組織と運営の見直しを依頼してきた。 同会メンバーは、奮い立ち1年がかりで協議、部会制や企画委員会の新設を提案、平成9年度から新組織でスタート、企画委員は10人、そのうち同会のメンバー5人が参画した。 昨年、住みよい愛鷹を住民とともに考える「鷹の巣づくり」シンポジウムを開催した。(1)これからのコミュニティ(2)地域環境(3)婦人会活動と福祉(4)教育文化環境(5)地域広報と産業をテーマに、中学生から年配者までが参加して意見交換を行った。今年2回目を開催、参加者が提案した「ふるさとPR」活動に向け、パソコン教室を開き、ホームページ作成に鋭意奮闘している。 子どもたちにふるさとのよき思い出を 同会のキャッチフレーズ「遊びごころ」とは心のゆとり、「夢ごころ」とは楽しみの追求、をメインに活動を展開してきた。 まず、毎月定例会を開き、メンバー1人がその月の講師となり、得意な趣味や考えを30分話した後、全員で議論をする。 この定例会で出たアイデアを実施に移してきた。平成2年、古電柱を利用、メンバーの知恵と技術で、センターグランドに50メートルのアスレチックを設置、翌年には、地域の人びとの応援を得て「子どもの水遊び場」を完成させた。今も、子どもたちが活発に楽しむ場になっている。 平成5年からは、家庭の押入れに眠っている「鯉のぼり」をセンターグランドに呼び起こし、夢を泳がす「泳げ鯉のぼり」を風薫る5月に飾りつけ、子どもや大人も楽しんでいる。 つぎに実現したのは、西洋の道祖神「トーテムポール」を地域のシンボルにしようと、子どもや年配者の手で、檜の丸太に「愛・刻みますか?」をテーマに18本作成、地域のポイントに立てた。また、夏休みには「ワイワイキャンプ」を実施、クリスマスには、空き缶利用のツリーを飾り、自然の輝きで道行く住民を魅了する。 こうした活動が、子どもたちのよき思い出になることを願い、コミュニティの活性化を図っている。 |