「あしたのまち・くらしづくり2008」掲載
<企業の地域社会貢献活動部門>あしたのまち・くらしづくり活動賞 振興奨励賞

アートでつながるみんなのキモチ
東京都千代田区 前田建設工業株式会社
活動を始めた経緯

 当社は平成5年より、社内報・PR誌の表紙やカレンダー等で、障害を持つ人たちの作品を紹介してきました。そのすばらしい感性や創造性を社内外に広く伝え、障害者の社会参加の一助になればということで始められました。平成16年からは、社会とのさらなるコミュニケーションを目指し、本社施設を開放し関係団体とともに作品展を開催しました。この作品展により、作者・来場者・ボランティア等のコミュニケーションは図れたものの、障害者の作品にこだわることで、かえって垣根を作ってしまうジレンマがありました。平成16年からは健常者も障害者も、そして年齢や性別等の分け隔てがない展示会を企画し、現在の活動に至っています。


活動の趣旨・目的

 年齢、性別、障害の有無、作品のジャンル等の種々の垣根を越えて「多くの人が身近にさまざまなアートを楽しむ」をテーマとして、平成16年から大きく方向転換を行なって活動しています。地域に根ざしたイベントとして、参加者に大いに楽しんでもらおうと、地域住民、教師、各種団体、企業らがメンバーとなって実行委員会を立ち上げ、ボランティアによる手作りのアート展を開催しています。次代を担う子どもたちにアートのすばらしさを実感してもらえるような交流・体験ができる場を提供し続けたいと思います。


活動の内容

 平成16年から気軽に大勢の人たちにアートを楽しんでもらえる空間を創りたいという趣旨で、地域の小学校、中学校、高校、心身障害学級の参加を募りました。年々、口コミ等で参加者が増えており、平成20年の実績は、参加44団体、529点に及びました。作品のジャンルも多様で絵画、造形、書道、グラフィックデザインなど、様々な作品が鑑賞できて楽しいと来場者から好評です。土日は造形、コンピュータアート、落書きコーナー等が催され、多数の子どもや大人が参加でき賑わっています。ボランティアの高校生は、校外授業の一環として参加しており、子どもたちとの交歓が行なわれています。あわせて、音楽会が開催され、地元の小学校、中学校、高校、一般有志による合唱や演奏が会場内で行なわれています。展示会の企画・運営は、教員、生徒、関係団体、企業のボランティアで行なわれ、当社が事務局を務めています。学校側は自由に発表参加できる(品評会のような優秀な作品だけが応募されるのではない)場を求めており、企業は地域とのさらなるコミュニケーションを模索していた中で、双方にメリットがある活動となっています。来場者に好きな作品や曲の感想などを聞き、後日に参加者全員に来場者のコメント入りのカードをお送りしていますが、作者のモチベーション向上に結びついているようで、継続した参加に結びついています。
 なお、詳細(動画など)は当社ホームページにも掲載されています。